私が風俗嬢になったきっかけは、学費を捻出するためです。
大学院に進学するためにはどうしてもお金が必要で、しかし親に経済的負担もかけられないと思い仕方なく風俗の世界に足を踏み入れました。
当初は嫌で嫌で仕方がなかった風俗の仕事ですが、始めてから二週間ほど経過した時でしょうか。意識が変わるきっかけが訪れます。それはリピーターの存在です。
プライベートでも男性と付き合った経験はあまり無かったため、どのようにサービスをすれば良いのか分かりませんでした。そこで自分なりに色々と考えて実行することにしたのです。もちろん、心の奥底では自己嫌悪の中で行っていたのですが。

そんな私の拙いサービスに対し、初めてリピーターのお客様が来てくれたのです。ただし、その際に「気持ち良かったからまた来た」と言われていたら、もしかしたら風俗の世界を辞めていたかもしれません。その当時は本当に嫌でしたから。
しかしそのお客様はこう言ってくれたのです。
「凄く癒されたからまた来たよ」と。
その言葉を聞いた瞬間、何だか私の心の奥底で何かが氷解していくのを感じました。

その時からでしょうか。あれほど嫌で嫌で仕方がなかった風俗の仕事が楽しくなってきたのです。
私がこの世界に入る前は、女性は単なる性の対象としてしか見られていないのだろうなと思っていました。

しかし入ってみて分かったのですが、決してそれだけではなく癒しの対象として見ている方もいるのだということが分かったのです。
今では、どれだけお客様を癒せるかに念頭を置いて働いています。もちろん大学院の進学は目指しますが、一方でこの仕事は私の天職かもと思うようになりましたね。”